以前、HomePod miniを手放した話をしました。
手放してからはMacBook Air内蔵のスピーカーで我慢していたんですが、それに満足できるわけでもなく・・・
今回はその抜けた穴を埋めるべくPCスピーカーを購入したのでそのご報告です。
ここまでの流れは下記リンクをご覧ください。
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狭いデスクトップでも十分に音楽を楽しめることがわかりました。
記事の概要
- PCスピーカーについて
- アンプについて
- HomePod miniとの比較
- いくらかかったか
- Amazon Music HDを契約
新しいPCスピーカーシステム
購入したのはパッシブスピーカーです。
そのためスピーカー以外にアンプも購入しましたので、そちらも併せてご紹介します。
スピーカー (KENWOOD - LS-NA9)

購入したスピーカーはKENWOODのLS-NA9です。
なぜLS-NA9にしたの?
以前紹介した9製品の中で最後に残ったのは以下の3製品でした。
- KENWOOD - LS-NA9
- IKMultimedia - iLoud Micro Monitor
- ヤマハ - NX-N500
NX-N500は本当に欲しくて最後まで悩んだスピーカーです。
PCとのインターフェースも充実しており、DSD5.6MHz & PCM384kHz/32bitに対応したUSB DAC内蔵という性能は全く申し分のない製品でした。
それでいて、私自身のヤマハ製スピーカーへの憧れによりハンパない魅力度の製品だったんですが、サイズと予算の関係で断念しました。
9種類の中で最も大きいサイズでした。そのため、このスピーカーを受け入れるためにデスクの天板を交換しようかとも本気で検討しましたが、そこまでやってしまうと予算の2倍くらいになってしまうので泣く泣く候補から外すことに。
そしてiLoud Micro Monitorですが、最もコンパクトでDTM用モニタースピーカーとしての実績も十分そう。
ただ、やはりUSB接続ができないのは使いづらいのでは?という疑念が払拭できずこちらも候補落ち。
Bluetooth接続は音楽を聴くには全く問題ありませんが、動画編集時は僅かな遅延があっても困るのでメインで使用するには不安ですしね。
ということこで、消去法というわけではなかったんですがLS-NA9にすることにしました。
こちらはパッシブスピーカーなのでアンプ次第でUSB接続やBluetooth接続でも対応は可能です。
LS-NA9の特徴
見た目は非常にコンパクトです。(候補9製品の中で2番目に小さい)
スピーカーとしてコンパクトなエンクロージャは音の面では不利なんですが、小さい=音が貧弱というわけでもないのでコンパクトさを重要視すること自体は間違っていないかと思います。
27インチのモニター横に置いていますが、存在感がそこまで強いわけでもないので見た目的にもかなりGoodです。
何より、リボンツイーターとグラスファイバー製ウーファーというスピーカーユニットにも大いに興味がありました。


素材から考えても高域の伸びやキレのある音が出ることが想像できます。
アンプ (FX-AUDIO - D302J+)

アンプは、インターフェースが豊富で96kHz/48bitのハイレゾ音源まで対応したUSB DACを内蔵したD302J+にしました。
ELEGIANTという衝撃のサイズと価格のアンプも気にはなったのですが、さすがに小さすぎる筐体に不安がありました。
音は使っている部品に依存するので、コンパクトとは言え極端に小さすぎると性能が犠牲になっているような気がします。
他にアンプを持っていないので比較してどうということは言えませんが、LS-NA9とセットで良い音が出てるので満足しています。


HomePod miniと比べてどう?
同じ音源で2機種を比べてみました。
正直、実際の聴こえ方との差もありますが雰囲気の差を感じていただければと思います。
※イヤホン・ヘッドホン推奨です。
HomePod miniは良く言えば「暖かみがある音」という感じもありますが、悪い言い方をすれば「少しこもったような音」に感じました。
LS-NA9はさすがリボンツイーターといった感じで高域の伸びがめちゃくちゃ気持ち良いです。
ウーファーも9cmと小さいユニットだからなのか中域と高域のつながりも非常にスムーズ。
その分、低域がスカスカ?と言われればそんなことはなく歯切れの良い低音が出ます。(とは言え、想像以上に出るというだけで絶対的に出せるわけではありませんが。)
以下はそれぞれの元データです。
あと、LS-NA9は音像がくっきりしてモニターの裏にバシッと定位しています。※アップロードしたデータではわかりません。
HomePod miniの時は広がりのある音と感じていましたが、逆に言えば音像がはっきりしないってことなんですね。

結局いくらかかった?
項目 | メーカー/型式 | 価格 |
---|---|---|
スピーカー | KENWOOD / LS-NA9 | 26,442円 |
アンプ | FX-AUDIO / D302J+ | 8,910円 |
ACアダプタ | FX-AUDIO / 型式無し | 1,850円 |
スピーカースタンド | キクタニ / MO-SPS-Z | 2,915円 |
USBケーブル | エレコム / DH-AB20 | 1,707円 |
合計 | 41,824円 |
合計で41,824円でした。
スピーカーケーブルはスピーカー付属品を使用したので、購入したのは上表が全てです。
机の上に直置きした場合に高さが合わないのでスピーカースタンドも購入しました。
※手前が浮いているように見えますが、ちゃんと設置しています。
コンパクトなLS-NA9に合う製品がなかなか見つからなかったんですが、Amazonで見つけたキクタニ製のスタンドがジャストフィットでした。
金属板を曲げただけの製品なんですが、重量もありペラペラした感じは皆無ですよ。
あと、PCと接続するケーブルは付属していないので別途購入が必要です。

当初USB A-Bケーブルを使用していましたが、TS3 Plusの導入とともに光ケーブル接続へ入れ替えました。
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Amazon Music HDのススメ

今回構築したシステムは一応ながらハイレゾ対応。
せっかくなのでハイレゾ音源で音楽を楽しみたいというのが人の性ですが、問題はどのようにしてハイレゾ音源を入手するか。
私はAmazon Music Unlimitedを契約しています。
もう少しAmazon Musicについて詳しく説明しますね。
買い切りとサブスク
ハイレゾ音源の入手先で一番有名なのは”e-onkyo music”でしょうか。
こちらはオンラインで音源を購入する”買い切り”タイプのサービスとなっており、PCM384kHz/32bitやDSD11.2MHzといった超高音質のハイレゾ音源を購入することができます。
一曲550円前後、アルバム一枚4000~5000円くらいなのでCDより少し高い価格ですね。
音源を購入する(ダウンロードする)ので、削除しない限り限りなく聴くことができるのが最大のメリットです。
”Amazon Music HD”や”mora qualitas”は、月額(年額)を支払うことで視聴することができる、いわゆる”サブスクリプション”のサービスです。
月額2000円前後なので、e-onkyo musicでひと月にアルバム1枚購入するより安価に、しかも数千万曲を自由に聴けるのでとんでもなくお得感がありますね。
ただ、気を付けないといけないのはサブスクということ。
サブスクは、基本的に会費を支払っている期間のみサービスを受けることができ、退会すると何も残りません。
気に入った曲を繰り返し聴くのか、毎日違った音楽を楽しみたいのかなど、用途に応じて利用することになりますね。
Amazon Music HDを契約
前述のとおり、私はAmazon Music HDを契約しました。
初めて利用する場合、3ヶ月無料視聴ができるのでそれで様子見と言うのが正しいです。
Amazonの音楽配信サービスは以下の5種類が存在ます。
※月額の ( )内はプライム会員の場合
プラン名 | 月額 | 曲数 | CD相当音源 (HD) | ハイレゾ相当音源 (ULTRA HD) |
---|---|---|---|---|
Prime(プライム) | プライム料金に含む | 約200万曲 | × | × |
Unlimited(個人) | 980円(780円) | 約7000万曲 | × | × |
Family(ファミリー) | 1,480円 | 約7000万曲 | × | × |
Student(学生) | 480円 | 約7000万曲 | × | × |
HD(高音質) | 1,980円(1,780円) | 約7000万曲 | 〇 | 〇 |
約7000万曲をいつでも自由に聴くことができますが、HDを契約したとしてもそれら全てがハイレゾ音源になるわけではありません。
HDとULTRA HDの2種類あり、ハイレゾと呼べるのはULTRA HDのみで最大192kHz/24bitの音源になります。
HDは、CDと同じ44.1kHz/16bit音源です。
Amazon Music HDの要約
- 約7000万曲のHD音源(CD同等)が聴き放題
- 数百万曲のULTRA HD音源(ハイレゾ)が聴き放題
- プライム会員なら月額1,780円
蛇足ですが、アメリカではAppleに対抗してAmazon Music HDの月額が9.99ドルに値下げされました。
必ずとは言えませんがもしかしたら日本でも同じ流れになる可能性はあるので、そうなるとHDのハードルはかなり下がりますね。
やっぱり来たか。
当然日本でもくるだろー。米国でAmazon Music HDが月額9.99ドルに値下げ - AV Watch https://t.co/xePogdjSnD
— ShoT@Jp (@sht_a) May 19, 2021
2022年1月追記
お恥ずかしい話ですが、この記事を投稿した翌月の2021年6月に日本でもAmazon Music HDが無料化されていました。
無料化というと語弊がありますが、Amazon Music Unlimited / Familyプランの利用者は金額据え置きでHD / ULTRA HD音源も聴き放題になったということです。

まとめ

以前の投稿に書いた、HomePod miniを手放した3つの理由。
HomePod miniを手放した理由
- スマートスピーカーの必要性が低い
- PCスピーカーとして使いにくい
- iPhoneとの過剰な親和性
これら私にとっての欠点がどうなったかと言うと
LS-NA9 & DS302J+の使い心地
- PCに接続して初めて機能する完全なるPCスピーカー
- どのアプリでも遅延なく、性能をフルに発揮できるPCスピーカー
- iPhoneとは接続しない・できない



有名メーカーのスピーカーであれば視聴することも可能ですが、お住まいの地域によってはそういった環境がないこともあるかと思います。
そうなるとネット上のレビューなどを参考にするしかないのでちょっとリスクがあって購入をためらってしまいます。かく言う私もその一人。
とりあえず今回は清水の舞台から飛び降りる気持ちでシステムを買い替えました。
今までHomePod miniで満足しているレベルですし、ヘッドホンもさほど高価なものを持っていないので良い音に慣れ親しんでいるわけではありません。
そんな私と同じレベルの人であれば、今回私が選択したシステムでもきっと満足していただけると思います。
今までBGM的な聞き方しかしていませんでしたが、このシステムにしてからちゃんと机の前に座って音楽を聴くようになりました。
迫力のある音が出せるので、音楽を存分に楽しむには昼間に聴くことを強くおすすめします!
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それでは良いオーディオライフを。