写真シールをプリントするためのミニフォトプリンターiNSPiC PV-223。
非常にコンパクトで持ち運びにも便利なので旅に持っていくことも可能です。
旅先で撮影した写真をその場でプリント、それを手帳に貼り付けてコメントを書き添えるだけで自分だけの最高の旅ノートの完成です。
SELPHY QX20持ちの私ですが、プリント単価が安く持ち運びにも便利なiNSPiC PV-223の実力をどうしても見たいと考え入手しました。
iNSPiC PV-223の紹介
コンパクトなフォトプリンターは各社からいくつか製品が発売されています。
他製品の簡単な紹介とSELPHY QX20のレビューについては以前の投稿をぜひご覧ください。

SELPHYと同じ視点でiNSPiCをチェックしていきたいと思います。
外観と使い方
外観

PV-223のサイズは、昔よく見かけた2.5インチ外付けHDDと同じ感じと言えばイメージしやすいかもしれません。
用紙をセットした状態で183gなので、旅のお供に気軽に連れていけるサイズと重さだと思います。
使い方

iNSPiCはSELPHYと違い、本体にセットするのは用紙のみ。
上面の蓋をスライドして開け、専用紙をセットするだけです。用紙の向きだけ気をつければ他は何も注意するところはありません。
あとは、アプリで印刷したい写真を選択(必要に応じて調整)したらプリントするだけ。
iNSPiCのアプリはこちら。※SELPHYアプリでは操作できません。


SELPHYよりアプリのGUIが洗練されているのはなぜ??
SELPHYと異なり、用紙が出たり入ったりすることはなく一度で印刷が終わります。
動画の印刷動作だけ見ると速く感じますが、アプリのプリントボタンを押してから動作開始までに結構待たされます。
印刷の仕上がり


若干暗めでくすんだ色味の仕上がりですが、前情報から想像してたよりかなり良いです。
わかりやすく言えば、フィルムライクのような、オールドレンズで撮影したクセのある写真のような感じでしょうか。



高品質って感じではないけど、味があって私好みの仕上がりです。
あと、空や海などのグラデーションの表現は苦手らしく、薄っすらとシマ模様(下画像空部分の横シマ)が表れます。


とは言え、どのくらいの品質かは気になると思うので比較してみました。※色補正等は無し


左がSELPHY QX20、右がiNSPiC SV-223です。
写真の撮り方が悪いので違いがわかりにくいんですが、実際の写真はもう少し色が抑え気味です。



SELPHYに比べると少し色褪せた感じ。
使ってみて感じたこと
全面印刷だからカットの手間が不要


SV-223は全面印刷ができるので余白部分をカットする必要がありません。
余白がほしいときはフチありで印刷することも可能です。
「高品質=良い写真」ではない


プリンタを選ぶ際にどのくらいの解像度で印刷できるのか、色の再現性は高いのかなど、より高い品質のものを求めてしまいがちです。
私もその考えでSELPHY QX20を購入しました。
確かにiNSPiCの方が仕上がり品質は低いと言えるんですが、だからと言ってこの写真に満足できないかと問われたら全くそんな事はありません。
むしろこのクセが味わいに感じて、ただ綺麗な写真より魅力的にも思えてくるのが不思議です。
持ってみてわかるコンパクトさ


先にSELPHY QX20を持ったからということもありますが、SV-223はとにかく軽量・コンパクトです。
私は「旅の記録」のためにフォトプリンタを購入したんですが、旅をしながら書き留めていきたい人にとってはこの機動性は画質以上に魅力的だと思います。



本体以外には専用紙だけあれば良いのもメリット!
専用ペーパーのこと
用紙はお試しだったので20枚入りを購入しましたが、50枚入りの方が5円/枚お得です。
QX20はスクエアサイズもありましたが、iNSPiCにはスクエアはありません。
その代わり、丸形シールがあります。
本体カバーが交換できるところもそうですが、iNSPiCの方が可愛らしいアレンジができるみたいです。
まとめ


このiNSPiCの下馬評からはあまり良い印象は持ってなかったんですが、実際使ってみると意外にも悪くない。どころか、かなり気に入っているくらいです。
現時点でSELPHYとiNSPiCのどちらが良いかと聞かれたら非常に答えに悩みます。
仕上がり品質のSELPHY
機動性のiNSPiC
どちらを重要視するかによって、どちらが自分に合っているかが決まると思います。
今回は、単純にiNSPiC PV-223を使用してレビューしましたが、次回はSELPHY QX20とiNSPiC PV-223の比較レビューをアップしたいと思います。