昨今のスマホは急速充電に対応しているので30分で50%まで充電可能といったことも可能になっています。
ただ、これは対応した充電器を使用した場合に限る!
モバイルバッテリーを満充電するのに時間がかかりすぎて困る!
ということで、今回はこんな悩みを解消すべき「今買っておけば充電ストレスから解消される」であろうモバイルバッテリーを紹介します。
スマホの充電仕様について
有名スマホの充電仕様を比較してみた
ここ数か月で発売されたスマホの充電仕様を調べてみました。
Pixel 7 Pro | iPhone 14 Pro Max | ASUS Zenfone 9 | Xiaomi 12T Pro | |
---|---|---|---|---|
最大入力 (有線) | 23W | 27W | 30W | 120W |
最大入力 (ワイヤレス) | 23W | 15W | 非対応 | 非対応 |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4323mAh | 4300mAh | 5000mAh |
予想満充電時間 * | 約90分 | 約105分 | 約90分 | 約20分 |
だいたいどれも急速充電に対応しており、90分程度でほぼ満充電にできるようです。
Xiaomi 12T Proだけは専用充電器を使用すると最大120Wで充電可能とのことで、なんと公称19分で満充電できるという恐ろしいスペックを持っています。
充電規格「PD」「QC」って?
充電器やモバイルバッテリーを選んでいると必ずと言ってよいほど目にするのが「PD3.0」や「QC3.0」といった単語。
これらはいったい何を意味しているのでしょうか。
詳しく知りたい方はその筋のブログに任せるとして、ここでは簡単に説明しますね。
「PDとQCの違い」その1は、
その規格を策定した企業・団体が違う
QCはQuick Chargeの略で、規格策定を行ったのはQualcommというアメリカの通信機器・半導体の開発メーカー。
PDはUSB-Power Deliveryの略でUSB-IFという団体(Appleやルネサス、マイクロソフトなど超有名企業が主導する非営利団体)が規格策定を行っています。
「QC3.0対応ならPD3.0にも対応しているだろう」と安易に考えてはいけません。
上記のように規格を策定した企業・団体が異なるということは規格が全く異なるという意味です。
QC3.0対応 / PD3.0非対応の充電器に、QC3.0非対応 / PD3.0対応のスマホを接続しても急速充電はできないということです。
※QC4.0以降はPD規格に合わせているため、QC3.0以前の製品とは大きく異なります。
「PDとQCの違い」その2は、
給電可能な電力が違う
前項で「規格が違う」ことを説明しましたが、具体的に何が違うかというと入出力する電圧と電流が異なります。
供給できる電圧×電流が違うため、異なる規格同士を接続しても充電はできますが最適な電力では充電できないため急速ではないということになります。
この電圧と電流の関係は細かいので説明は省きますが、
- QC3.0の最大電力は36W(12V×3A)
- PDの最大電力は100W(20V×5A)
という差があります。
PDの方が大きな電力が使えるということもあり、現在はPDの方が普及している規格と言えるため、PD対応製品を購入しておけば間違いはないと考えてよいかと思います!
おすすめの充電関連アイテム
そんな高速充電ができるアイテムをご紹介します。
これらは実際に私が普段使っているアイテムで便利さは身をもって体感しているので自信を持ってオススメできるものですよ!
モバイルバッテリー「CIO – SMARTCOBY Pro 30W」
最大30W出力のPDに対応したモバイルバッテリーです。
この30WというのはM1/M2 MacBook Airに付属している充電器と同じスペック。
モバイルバッテリーでMacBook Airが充電できると出先で電源が確保できない場所でも安心して使用できますよね。(あいにく私は外で使わないので必要性はないんですが笑)
もちろん、MBAだけじゃなく最近の高速充電対応のスマホにもそれは有効。
高出力・パススルー充電・ディスプレイ・軽量コンパクト。
現時点で最強バッテリー!
USB充電器「Anker – Nano 3」
USB PD対応で最大出力30Wの充電器です。
この充電器の特徴は何と言ってもそのサイズ。
30Wという出力を備えているにもかかわらずサイズが36×25×25mm、重さが40gとすごく軽量コンパクトなんです。
1ポートしかないものの、コンセントが準備されたショップが多い街中などではこれ一つでモバイルバッテリーが無くてもバッテリー切れの心配はありませんね。
このサイズは驚き!サコッシュでも邪魔にならない秀逸な充電器。
USB-Cケーブル「Anker – PowerLine III Flow」
充電器やモバイルバッテリーがいくら高速充電に対応していても、ケーブルが対応してなかったら無意味。
私のオススメはシリコンケーブルです。
被覆がシリコン素材でできているため柔軟で、巻きクセがほとんど付かないので取り回しがとても楽です。
私の場合、バッグに入れて持ち運ぶための短いケーブルと、パソコンなどで使用する長いケーブルの2種類を使い分けています。
モバイルバッテリーで信頼度が急上昇中のCIO製で揃えたいところでしたが、CIO:1.0m / Anker:0.9mと若干Ankerのほうが短かったので、短いケーブルはAnkerを使っています。
欲を言えば、0.3~0.5mくらいのもっと短いシリコンケーブルがあったら嬉しいですね。
これはクセになる使い心地!
SMARTCOBY Proを使ってみた
ここからは、SMARTCOBY Pro 30Wについて具体的に紹介していきますね。
こんなにコンパクト
バッテリー本体はこんな感じ。
見た目では全く伝わらないんですが、マットブラックの表面は独特で起毛のような肌触りです。
なんとなく傷つけないよう大切に扱いたくなるバッテリーですね。
側面にバッテリー残量を表示するモニターが付いています。
残量はLEDランプで表示するものが多いですが、数値でわかると安心感が高まりますね。
サイズはこんな感じ。
モバイルバッテリーの代表とも言える、Anker PowerCore 10000と比べても面積は小さいです。
厚みは若干CIOの方がありますね。
重量は手に持った感じはどちらもほぼ同じ。(スペック上はAnker:180g、CIO:183g)
Anker nano3から充電
おおむね20W(9V×2.2A前後)で充電されました。
0%の状態から約1時間で50%ほど充電され、満充電までは約2時間10分かかりました。
80%くらいまでは約1.5時間でした。満充電手前で電流制御されて充電スピードが若干落ちたようです。
MacBook Airを充電
SMARTCOBY Pro 30Wの商品説明では、M1/M2 MacBook Airは最大の30Wで充電できるという記載がありましたが、実際はどうなんでしょう。
写真のようにしっかりと30W(20V×1.5A前後)で充電されることが確認できました。
MacBook Airを持ち出して作業する人にとってはこれは本当に助かる性能だと思います。
Pixel 7 Proを充電
Pixel 7 Proは最大23Wの高速充電に対応しており、このモバイルバッテリーを使用すると最大の23Wで充電されました。
写真では23Wですがこのあと23W後半(9.5V×2.5A)で安定していました。
0%から50%までは約30分、80%まで約50分、満充電までは約1時間20分かかりました。
50%までは24W出力されていましたが、50%を超えるとだんだんと出力を抑制しているようです。(Pixel 7 Pro側の制御と推測)
30分で50%まで充電できれば急いでるときにありがたい!
Anker Nano 3からPixel 7 Proを充電
USB充電器から直接Pixel 7 Proを充電したらどうなるのかも気になったので検証してみました。
もちろんこちらも最大の23Wで充電されるためSMARTCOBY Pro 30Wと同じスピードで充電できました。
まとめ
- 軽量・コンパクト
- モニター付きで残量が一目瞭然
- パススルー充電対応
- 最大30W出力
- USB-Cポートが1個しかない
今まではTNTORの薄型モバイルバッテリーを使用していたんですが、Pixel 7 Proを充電しているとスピードが遅いのと少し発熱が大きいかなという印象があり、今回CIOのSMARTCOBY Pro 30Wを購入しました。
厚みは薄い方が持ち運びには便利なんですが、それが気にならないほどメリットが大きく買い替えて良かったです。
ちなみにPixel 7 Proを満充電したあとのモバイルバッテリーの残量は28%でした。
Pixel 7 Proが5,000mAhなので「まぁそんなもんかな」といったところですが、満充電が1回+αできれば1日は余裕で使えると思うので十分のバッテリー容量だと思います。
残量デジタル表示は、珍しいもの見たさでしたが残量が一目見てわかるのは思った以上に便利でした。
LEDランプでだいたいの残量を示すタイプはシンプルで認識しやすいと思っていましたが、やはり一目盛りの残量がおおまかすぎるんですよね。
その点、数値だと残量が完全に把握できるので、適切なタイミングでモバイルバッテリー側の充電もできるようになりました。
SMARTCOBY Pro 30Wは間違いなくおすすめできる!
そして、超コンパクトなUSB充電器のAnker Nano 3とシリコンケーブルもセットで持っておくと様々なシチュエーションに対応できてより便利になること請け合いです!