「RICOH GRIIIx」は初心者にこそおすすめしたいカメラ

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GRIII / GRIIIxと言えばスナップ好きは知らない人はいませんよね。

今までスナップ撮影をすることはほとんどありませんでしたが、ちょっとした事情があってGRIIIxを購入しました。

せっかくGRIIIxを買ったんだからと近所を散歩しながらスナップ撮影にチャレンジしてみたのですが、これがやってみると意外に楽しいんです!

最近では、散歩だろうが遠出だろうがどんなときでもGRIIIxをバッグに忍ばせるようになりました。

なま

どこに行くにも気軽に連れ出せるカメラ、それがGRIIIx

毎日使ってきてわかった、スナップシューターとしての良さやそれだけに留まらないカメラだということをお伝えしたいと思います。

RICOH GRIIIIxの特徴
  • 単焦点40mm相当というスナップに最適な画角
  • コンパクトなボディで気軽に持ち運べる
  • APS-Cセンサーから得られる解像感
  • 豊富なフィルムシミュレーション
  • USB-C充電やWiFi伝送などの快適機能
目次

RICOH GRとは

RICOHのGRと言えばコンパクトフィルムカメラの名機。

そんなフィルムの名機が2005年にGR DIGITALとしてデジタルカメラとして復活。(復活という言い方が正しいかはさておき)

私はその3代目に当たるGR DIGITAL IIIを持っていたのですが、1年も使わずに手放してしまいました。

なま

28mmという広角を使いこなせなかったんだよね。

その後も単焦点28mm(相当)の伝統を脈々と受け継いでいるGRシリーズですが、5代目の「GR」からセンサーがAPS-Cサイズになりより高画質なカメラへと変貌を遂げました。

その7代目に当たるのが新開発GRレンズや4段手ブレ補正を搭載した、最強のスナップシューターの呼び声高い「GRIII」です。

そして、2021年10月に突如として40mm相当の「GRIIIx」という亜種が発売され、GRファンを驚かせました。

GRシリーズの伝統から外れた28mmという画角には賛否両論あるようですが、私は大好きです!

GRIIIxレビュー

早速、GRIIIxのレビューをしていきましょう。

外観

誰がどう見ても一瞬でGRとわかるフェイスですね。

GRIIIとの違いは、厚みが3mm大きくなった程度で幅も高さも全く同じなので見分けが付きませんが、唯一レンズ部に”f=26.1mm”という表記で見分けることができます。

背面の液晶モニターやその他のボタンレイアウトなどはGRIIIと全く同じ。

キー割り当ての変更でイメージコントロールやクロップなどを簡単に変更できるようになるので、これくらいシンプルだと使いやすくてよいですね。

もちろん上の操作系も変更ありません。

グリップ自体は小さく指の引っ掛かりは最小限しかありませんが、そもそも本体が軽いのでこれで必要十分。

下はもはや説明の必要すらありませんね。

背面側から見て右サイドの下部にUSB-Cポートが隠れています。

こちらサイドにストラップを通す場所(2箇所)がありますが、この穴が小さすぎて相当細いストラップしか通りません。

左サイドには静止画/動画のモード切替ボタンがあります。

これを長押しするとWi-Fi接続のスタンバイ状態になります。

GRシリーズを触るのは10年以上ぶりでしたが、基本設計が同じなので違和感なく手に馴染んでサッと使えるので驚きました。

特徴

冒頭に説明した私の思うGRIIIxの特徴(おすすすめポイント)をひとつずつ解説しますね。

40mmという絶妙な画角

28mmという広い画角は風景などを撮影するには良かったんですが、情報過多になりやすい28mmは持て余すことが多いんですよね。

メインカメラのOM-D E-M1 MarkIIでも最近は広角レンズを使うことは少なく、単焦点25mm(50mm相当)を常時付けている状態。

OLYMPUS OM-D EM-1 MarkII + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

広すぎる画角でスナップというのは私には高すぎるハードルだったので、GR DIGITAL IIIを手放して以来GRシリーズから心が離れてしまっていたのですが、40mmのGRIIIxという存在を知って即購入しました。

実際に使ってみると、立ち位置そのままでちょっと寄りの状態になって撮りたいものだけを切り出せるの感覚が非常に気持ち良いです。

マクロモードだと最短12cmまで寄れるし、物撮りなんかにも普通に使えるんですよね。

上手な人の作例などを見るとGRIII(28mm)でこういう作品も撮れるのかとすごく勉強になりますね。

凹凸の少ないコンパクトボディ

見ての通り、レンズやグリップの厚みは薄く、ボタン類も出っ張りが抑えられているので全体的に凹凸の少ない形状となっています。

この形状のおかげで、ポケットへの出し入れが非常にスムーズにできます。

気が向いたときにサッと取り出して撮影するスナップカメラとしては最適な形状ですね。

APS-Cセンサーの解像感

下の画像のリンク先はGRIIIx撮って出しの画像データとなっています。

3,360×2,240ピクセル、3.1MB

この小さいボディでこんな解像した写真が撮れるのかと驚きしかありません。

APS-Cというサイズのセンサーの恩恵なんですが、そもそもAPS-Cセンサーが収まっているとは思えないほどコンパクトなボディなんですよね。

多彩なイメージコントロール

GRIIIxには、標準で11種類のイメージコントロールが備わっています。

なま

富士フィルムのカメラで言う「フィルムシミュレーション」のこと

下は”ポジフィルム調“で撮影した一枚。

私はこの雰囲気が好きなのでこのイメージコントロールで撮ることが多いですね。

また、それをベースに彩度や色相など様々な調整を自分好みにアレンジしたオリジナル設定も保存することができるようになっています。

難しいことは考えずにこのイメージコントロールを変えるだけで、すごく雰囲気のある写真が撮れるんです。

普通の日常の風景でも”ハイコントラスト白黒“で撮ると何となくそれっぽくなります。

こちらは”ビビッド“で花などが色鮮やかになります。(ちょっと大げさな色付けになりますけどね)

レトロ“で撮影すると一気にレトロ感が増しますね。(当たり前)

私のように写真センスのない人間でもそれっぽく撮れるのは本当に助かります。

ちなみに「記録形式」は”RAW+JPEG”に設定しておくことをオススメします。

後から現像ができるようにRAWで残しつつ、JPGも保存しているのですぐにSNSへアップロードできるのが便利ですよ。

当たり前だけど嬉しい快適装備

USB-Cポートはデータ転送だけでなくモバイルバッテリーなどからの直接給電も可能となっています。

私にとって地味に嬉しいのが直接給電中も撮影できること。

何が良いの?と思われるかもしれませんが、この機能があるおかげで私は予備バッテリーを買い足す必要は無いと思っています。

一般的に撮影中にバッテリーが切れたら予備バッテリーに交換しますが、GRIIIxならバッテリーが切れても外部から給電しながら撮影が継続できるんですよ!

予備バッテリーはいらなくてもモバイルバッテリーはいるじゃないか!と言われるかもしれませんが、モバイルバッテリーはスマホなどの他機器にも汎用的に使えますからね。

そしてもうひとつの快適装備は、Bluetooth / Wi-Fi接続機能です。

撮影した写真を転送するWi-Fi機能は最近のカメラはどれでもありますが、GRIIIxは接続の安定性も高く転送速度も速いんです。

パソコンでLightroomに取り込むときはカードリーダーを使って行いますが、出先などでiPadに取り込んで大きい画面で見たりSNSにアップロードする際に転送速度が速いのは本当に助かるんですよね。

また、Bluetoothでカメラ電源オフ時にも接続できる設定にしておけば、バッグに入れたままスマホからWi-Fiを起動させて写真を取り込むことも可能です。

なま

強いて言うなら、アプリを横レイアウトに対応させてほしい!

GRIIIxはコンパクトで高画質だからという理由で気に入っている部分もありますが、これらの快適機能があるからいつ何時でも手放せない存在になっているのも間違いない事実です。

作例

GRIIIxの作例をいくつかご紹介します。

ウォーターマーク追加・解像度変更のみでカラー補正等は行っていません。

解像度を落として圧縮しているのでディティールが若干潰れてしまっていますが、それでもコンデジでこれだけ撮れれば十分ではないでしょうか。

まとめ

今回は、最強のスナップシューターGRIIIxを購入したらスナップにドハマりしたというお話でした。

このサイズのカメラでここまでの写真が撮れるのかと本当に驚くと思います。

カメラを始めたいけどレンズ交換式は敷居が高そう・・・と感じている初心者の方にこそGRIIIxはオススメできるカメラだと思います。

ただ、GRIIIxでカメラにハマってしまうと遠くない将来ミラーレスカメラなどのレンズ交換式カメラに手を出すことは間違いないかもしれません(笑)

ですが、レンズ交換式カメラにステップアップしたとしてもそれはGRIIIxから乗り換えるということではありません。どんなに良いボディとレンズを手に入れたとしても、どこにでも持ち歩けて撮りたい瞬間に撮れるという機動性はGRIIIxでしか満たせないことだからです。

それでは、良いカメラライフを!

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