iPad mini 6からM2 iPad Airに乗り換えました。
M2チップを搭載した11インチiPad Airの動きは軽快の一言で、今までやったことのない3Dゲームまでやってみようと手を出してしまう始末です。
- M2チップ搭載でメインマシンにも使える処理能力
- 動画やコミックに没頭できる11インチディスプレイ
- WEBミーティングで便利なインカメラのセンターレイアウト(横置き時)
M2 iPad Airについて
これがM2 iPad Air!
本体サイズとディスプレイ
サイズ感がわかりにくいのでiPad mini 6と並べてみました。
8.3インチから11インチにサイズアップしたんですが、数値から感じる以上に大きく感じます。
解像度はほとんど差がないため一画面に表示できる領域は変わりありませんが、文字などが大きく表示されるので非常に見やすくなりました。
老眼にはこのサイズは優しいね
厚みは0.2mm薄くなっていますが持ってみてもほとんど差を感じません。
さすがに1mm薄くなったM4 iPad Proは持った瞬間に薄っ!って感じましたけどね。
WEBミーティング向けのインカメラ
最近WEBミーティングを行うことが多いです。
パソコンならディスプレイの上にインカメラがあるんですが、iPad mini 6は横置きするとサイドにインカメラが位置するので視線があさっての方向を向いてしまうんですよね。
M2 iPad Airは横置き時にディスプレイの上にインカメラが位置するので自然な角度で写ります。
実はこのインカメラ位置が理由でM2 iPad Airに買い替えたと言っても過言ではないんです。(iPad Air 第5世代はiPad mini 6と同じ縦方向の上にある)
iPad mini 6との比較
私が所有している2台のスペックを比較してみました。
M2 iPad Air | iPad mini 6 | |
---|---|---|
発売時期 | 2024年5月 | 2021年9月 |
チップ(CPU/GPU) | M2(8コア/9コア) | A15 Bionic(6コア/5コア) |
画面サイズ | 11インチ(10.86インチ) | 8.3インチ |
解像度 | 2,360 x 1,640 ピクセル(264ppi) | 2,266 x 1,488 ピクセル(326ppi) |
カメラ(アウト) | 12MP広角 | 12MP広角 |
カメラ(イン) | 12MP超広角(横向き) | 12MP超広角 |
コネクタ | USB-C | USB-C |
生体認証 | Touch ID | Touch ID |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
Wi-Fi | 6E | 6 |
Bluetooth | 5.3 | 5.0 |
Apple Pencil Pro | 〇 | × |
Apple Pencil (第2世代) | × | 〇 |
Apple Pencil (USB-C) | 〇 | 〇 |
Magic Keyboard | 〇 | × |
本体サイズ | 247.6 x 178.5 x 6.1 mm | 195.4 x 134.8 x 6.3 mm |
本体重量 | 462 g | 293 g |
価格(2024/7時点) | 98,800円~ 114,800円(256GB、Wi-Fi版) | 84,800円~ 110,800円(256GB、Wi-Fi版) |
iPad mini 6の発売から約3年後に発売された最新iPad Airですが、CPU以外はiPad mini 6もいまだ遜色のないスペックですね。それだけ、iPad mini 6は既に完成形にあったと言ってもよいでしょう。
その中でも気になるのは価格。
ストレージを256GBに合わせて比較すると、最新iPad Airと3年前に発売されたiPad mini 6と価格が4千円しかないんです。
私のメインパソコンより新しいM2チップを搭載して画面も大きいのにたった4千円の差はちょっと信じられませんね・・・iPad Airも決して安いとは言えない価格帯だと思うので、単純にiPad mini 6の価格設定が高すぎるとしか思えませんが。
ちなみに、iPad mini 6の発売当初は256GBで77,800円だったので今より2万円以上安かったんです。
私の持っているセルラー版/256GBで95,800円だったので、それでも今のWi-Fi版/256GBより安いとは驚くしかありません。
ベンチマーク比較
ベンチマークも比べてみました。
ソフトはGeekbench 6を使用しました。
※AnTuTuはGoogleプレイストアからはダウンロードできないため、アプリ自体の信頼性が疑わしいため使用しませんでした。
- CPUシングルコア
-
単一コアに負荷を集中させた処理スコア(スレッド化されていないOfficeアプリやゲームなど)
- CPUマルチコア
-
複数のコアへ同時に負荷を掛けた処理スコア(動画エンコードやレンダリングなど)
- GPU
-
画像処理のスコア(3Dゲームなど)
CPUシングルコア | CPUマルチコア | GPU | |
---|---|---|---|
M2 iPad Air | 2594 | 10122 | 41594 |
iPad mini 6 | 1986 | 5265 | 19547 |
M2 iPad AirがCPUもGPUもiPad mini 6のスコアを凌駕していることがわかりますね。
なのに値段はほとんど変わらないという・・・(しつこい)
せっかくなので私が所有している他のガジェットもベンチマークを測ってみました。
M1 MacBook Air | M2 iPad Air | iPad mini 6 | Xiaomi Pad 6 | iPhone 15 Pro | iPhone 15 | Pixel 7 Pro | Pixel 7a | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU (Single Core) | 2977 | 2594 | 1986 | 1259 | 2956 | 2558 | 1453 | 1388 |
CPU (Multi Core) | 8652 | 10122 | 5265 | 2993 | 7427 | 6342 | 3499 | 2855 |
GPU | 33165 | 41594 | 19547 | 2277 | 27476 | 23217 | 4130 | 4170 |
比較対象が一世代以上前の機器ばかりなので、M2 iPad Airにとっては有利な条件ですが3項目全てでトップでした。
M1という一世代前のCPUとは言え、MacBook Airも超えられるとは思いもよらない結果でした。
高コスパタブレットのXiaomi Pad 6は断トツにスコアが低いのは意外でした。
iPad mini 6ほどではないにしても、もう少しスコアが高いと思っていましたが、スコアだけ見ると高コスパとも言えないような気もしてきました・・・
あと、Google Pixel 7シリーズのスコアも非常に興味深いです。
7シリーズフラッグシップのPixel 7 Proと廉価版のPixel 7aのスコアがほぼ同じなんですよね。触っている限りでは7 Proの方が快適に動いている感覚なんですが。
M2 iPad Airで気になる点
本体の発熱
M2チップは処理能力が高いので、今までやらなかったゲーム(原神)などもちょっと手をだしたりしています。
画質:高、FPS:60の設定でもサクサク動くので気持ち良いんですよね。
ただ、この設定だと本体がかなり熱くなる上、バッテリーの消耗も激しいので普段は中画質/60FPSでプレイしています。
他にも高画質の動画を視聴したり、連続して現像を行ったりすると同様に熱々になります。(とは言え、触れないほどではありませんが)
だからどうしたということではなく、iPad mini 6ではやらかなった(できなかった)重い処理が簡単にできてしまう分、発熱もそれなりにあるんだなと気になった次第です。
Pro?Air?mini?無印?どれを買えば良い?
iPadシリーズ
現在、Apple Storeで購入できるiPadは下表の4種類です。
ストレージサイズによってスペックが変動しますが、全機種256GBの仕様で統一しました。
M4 iPad Pro | M2 iPad Air | iPad 第10世代 | iPad mini 6 | |
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2024年5月 | 2024年5月 | 2022年10月 | 2021年9月 |
チップ(CPU/GPU) | M4(9コア/10コア) | M2(8コア/9コア) | A14 Bionic (6コア/4コア) | A15 Bionic (6コア/5コア) |
画面サイズ | 11インチ | 11インチ (10.86インチ) | 10.9インチ | 8.3インチ |
解像度 | 2,420 x 1,668 px(264ppi) | 2,360 x 1,640 px (264ppi) | 2,360 x 1,640 px (264ppi) | 2,266 x 1,488 px (326ppi) |
ディスプレイ | Ultra Retina XDR (タンデムOLED) | Liquid Retina (LEDバックライト) | Liquid Retina (LEDバックライト) | Liquid Retina (LEDバックライト) |
アウトカメラ | 12MP広角 | 12MP広角 | 12MP広角 | 12MP広角 |
インカメラ | 12MP超広角(横向き) | 12MP超広角(横向き) | 12MP超広角(横向き) | 12MP超広角 |
コネクタ | Thunderbolt/USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
生体認証 | Face ID | Touch ID | Touch ID | Touch ID |
スピーカー | 4スピーカー | ステレオ | ステレオ | ステレオ |
Wi-Fi | 6E | 6E | 6 | 6 |
Apple Pencil Pro | Pro、USB-C | Pro、USB-C | 第1世代、USB-C | 第2世代、USB-C |
本体サイズ | 249.7 x 177.5 x 5.3 mm | 247.6 x 178.5 x 6.1 mm | 248.6 x 179.5 x 7.0 mm | 195.4 x 134.8 x 6.3 mm |
本体重量 | 444 g | 462 g | 477 g | 293 g |
価格(2024/7時点) ※下段は256GB/Wi-Fi版 | 168,800円~ 168,800円 | 98,800円~ 114,800円 | 58,800円~ 84,800円 | 84,800円~ 110,800円 |
主要スペックだけを書き出してみて思ったんですが、数値だけ見てもどれが買いなのか私もよくわかりません。
今買いのiPadはこれ!
ベストバイ「iPad Air 第5世代」
結論を先に言いますが、2024年7月時点で個人的なiPadベストバイは、
iPad Air 第5世代
です。
第5世代のiPad Airは、M1チップを搭載しています。Apple Pencil Pro非対応やWi-Fi 6E未対応なくらいで、他スペックはM2 iPad Airと大差ありません。
ユニファイドメモリのサイズは違えど私のMacBook Airと同じチップなのでスコアもほぼ同等と考えれば、タブレットには十分すぎるスペックです。
iPad Air 第5世代は、64GBであれば現在でも新品購入が可能です。(ヨドバシカメラなど)
ちなみに64GBで8万円が相場っぽいので、M2 iPad Air 128GBと比べると2万円ほど安いです。
Appleの認定整備済み製品ではiPad Air 第5世代はまだ出回っていないんですが、少しでも安くというのであれば中古品を狙うのもありかと思います。
予算次第で「M2 iPad Air / M4 iPad Pro」
やはり新しいは正義です。
ベンチマークを見れば一目瞭然、M2 iPad Airは群を抜いたスコアなので予算が許すなら買いと言って良いでしょう。
最新チップのM4を搭載したiPad Proも予算が許すなら間違いなく買いです。
この2機種で悩む人は多いんじゃないかと思いますが、私もその一人。どちらにするか迷いましたが、やはり5万円超の価格差を所有欲だけで埋められるとは思えずProは断念しました。
上の比較表だけ見るとiPad Proって大したことない?と感じるかもしれませんが、記載していない部分でAirとProには越えられない壁が存在します。
実物を見てしまうとその壁がより顕著に見えます。
ディスプレイの美しさが段違い。輝度も発色も圧倒的にProが上なので実物を見てしまうと余計に悩むことになると思いますよ。
映像(写真・動画・イラスト)のプロユースでないとポテンシャルは引き出せないと思うので、私を含めて一般ユーザーにとってはM4 iPad Proのコスパは良くないというのは認識しておいた方が良いでしょう。
おすすめできない「iPad mini 6 / 無印iPad」
無印iPadとM2 iPad Airとでは同じ256GBで3万円の差があります。最小構成(64GB)なら5.5万円の差。
単純に価格差を考えると無印iPadがお買い得には見えますが、iPhone 12と同じA14 Bionicという古いチップを今から買うのはおすすめはできません。子供の初タブレットで絶対にAppleが良い!という目的ならありかもしれません・・・
また、iPad mini 6を買う予算があるなら素直にM2 iPad AirかiPad Air 第5世代にしておきましょう。
iPad Airは大きすぎる!どうしても小さいサイズが欲しい!というのであれば、第7世代を待つのもひとつの手かもしれませんが、iPad mini 7はマイナーチェンジ程度(A17 Bionic搭載?)との噂もあるので個人的にはおすすめはしません。
まとめ
今回、iPad mini 6からの乗り換えて大正解でした。
Kindleブックを見るのもLightroomで写真を現像するのも全てにおいて作業効率がアップしました。
解像度はどちらも同じくらいですが、画面サイズが大きくなった分表示も大きくなるので細かい部分の見えやすさが全く違いました。
大きくなった分、長時間持つのはキツイですが、手で保持し続けることはほとんどないし、重さにはいずれ慣れるでしょう。
やっぱり、大きいって正義なんですね。
となると、最初から考えていなかった13インチiPad Airはもっと快適なんでしょうか・・・気になりますね。
別の記事でM2 iPad Airのアクセサリを紹介していますのでぜひ読んでみてください。